国際基督教大学(ICU)は、東京都三鷹市に本部を置く日本の私立大学です。1949年に設立され、現在は学部に文理学部、大学院に人文科学研究科、社会科学研究科、国際関係学研究科、神学研究科の4研究科を設置しています。
ICUの教育目標は、「自由と品位を備えた人格の育成」と「世界の平和と人類の福祉に貢献する人材の養成」です。そのため、少人数制のゼミやセミナーで、対話を通じて深い思考力を養うことを重視しています。また、留学や国際交流プログラムを積極的に推進し、国際的な視野を身につけることを重視しています。
ICUの学生は、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっており、その割合は外国人学生が約3割、帰国生が約2割となっています。そのため、ICUでは、さまざまな文化や価値観を学び、理解し合うことが日常的に行われており、学生は多様性を尊重し、協働する力を身につけることができます。
ICUの特徴
ICUの特徴は、以下の3つが挙げられます。
- 少人数制教育
ICUの教育の基本は、少人数制のゼミやセミナーです。1つのゼミやセミナーの定員は、平均10人程度となっており、学生は教員と密接にコミュニケーションを取りながら、深い思考力を養うことができます。
- 国際交流
ICUは、留学や国際交流プログラムを積極的に推進しています。学部生は、在学中に最低1学期以上の留学を義務づけられています。また、ICUには、約30ヵ国、80を超える協定校から、年間を通して約180名の留学生が在籍しています。
- キリスト教主義
ICUは、キリスト教主義に基づいた大学です。しかし、ICUは宗教を強要することはありません。また、ICUの学生の約7割は、キリスト教徒ではないといわれています。
ICUの卒業生
ICUの卒業生は、さまざまな分野で活躍しています。政治家、官僚、経営者、学者、ジャーナリスト、アーティスト、スポーツ選手など、その活躍は多岐にわたります。
ICUの卒業生には、以下のような著名人がいます。
- 政治家:鳩山由紀夫、小泉進次郎、小川淳也、小林正保
- 官僚:伊藤哲哉(元内閣官房副長官)、佐藤勉(元駐米大使)
- 経営者:山本隆(ソニー元会長)、小林喜光(NTTドコモ元社長)
- 学者:小川一水(東京大学名誉教授)、河野多恵子(東京大学名誉教授)
- ジャーナリスト:池上彰、杉田水脈
- アーティスト:森村泰昌、佐藤可士和
- スポーツ選手:吉田沙保里、大谷翔平
ICUの評価
ICUは、国内外で高い評価を受けています。QS世界大学ランキングでは、2023年に日本国内で10位、世界で287位にランクインしています。また、フォーブス誌の「世界で最も革新的な大学ランキング」では、2022年に日本国内で1位、世界で100位にランクインしています。
ICUは、多様性、国際性、学問的自由を重視する、日本を代表する私立大学です。ICUで学ぶことで、国際的な視野と深い思考力を身につけ、グローバル社会で活躍できる人材に成長することができます。