長崎大学の概要や特色、学部について

長崎大学は、長崎県長崎市に本部を置く日本の国立大学である。1857年創立、1949年大学設置。大学の略称は長大。

沿革

長崎大学の起源は、幕末の1857年にオランダ海軍の軍医ヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールトが、長崎奉行所内に開いた日本最古の医学校「医学伝習所」である。この伝習所は、西洋医学を学ぶための学校として、多くの医師を育て、日本の近代医学の発展に大きく貢献した。

1867年、医学伝習所は医学所と改称され、医学教育の拡充が図られた。その後、明治維新を経て、1876年に長崎医学専門学校、1887年に長崎医科大学と改称され、さらに1903年には長崎医科大学と長崎高等工業学校が合併して、長崎帝国大学となった。

第二次世界大戦後の1949年、長崎帝国大学は新制長崎大学に改組された。その後、学部・研究科の増設や改組が行われ、現在は10学部10研究科を擁する総合大学となっている。

教育

長崎大学は、教育理念として「自由と自治の精神に基づく学問の創造と教育の推進」を掲げている。そのため、学生の自主性と自律性を重視した教育を行っている。また、国際化にも力を入れており、留学生や外国人教員の受け入れを積極的に行っている。

長崎大学には、多文化社会学部、教育学部、経済学部、医学部、歯学部、薬学部、情報データ科学部の7学部がある。また、大学院には、多文化社会学研究科、教育学研究科、経済学研究科、工学研究科、水産・環境科学総合研究科、医歯薬学総合研究科、熱帯医学・グローバルヘルス研究科の7研究科がある。

研究

長崎大学は、医学、歯学、薬学などの医療系分野、水産・環境科学、情報科学などの自然科学系分野、教育学、経済学などの社会科学系分野など、幅広い分野で研究を行っている。また、国際的な研究拠点として、世界トップレベルの研究成果を挙げている。

長崎大学の研究成果は、学術誌や論文集などに発表されるほか、特許や新技術の開発にもつながっている。また、社会貢献にも力を入れており、地域の課題解決につながる研究を行っている。

産学官連携

長崎大学は、産業界や行政との連携を積極的に行っている。産学官連携の拠点として、長崎大学産学連携センターを設置し、地域の産業振興や社会課題の解決に貢献している。

また、長崎大学は、海外の大学や研究機関との交流も活発に行っている。海外の大学との学術交流や、海外の研究機関との共同研究などを行っている。

学生生活

長崎大学の学生生活は、長崎の豊かな自然と歴史・文化に触れながら、充実した時間を過ごすことができる。

長崎大学には、体育館やプール、テニスコートなどのスポーツ施設が充実しており、部活動やサークル活動などを通じて、学生同士の交流を深めることができる。また、長崎市内には、多くの博物館や美術館、公園などがあり、学生は気軽に文化や自然に触れることができる。

就職

長崎大学の就職率は、2023年度で98.8%と、国立大学平均を上回っている。就職先は、医療、教育、公務員、金融、製造業など、幅広い分野にわたっている。

長崎大学は、160年以上の歴史と伝統を誇る、長崎を代表する国立大学である。医学、歯学、薬学などの医療系分野、水産・環境科学、情報科学などの自然科学系分野、教育学、経済学などの社会科学系分野など、幅広い分野で研究を行っている。また、国際的な研究拠点として、世界トップレベルの研究成果を挙げている。